HIDEUP Blog 須江一樹

スエピカピカイワシとスエキンキライワシが出来るまで。テスト編

2020-05-08 14:18:33

僕のオリジナルカラースエピカピカイワシと、スエキンキライワシが出来た時の話しです。

HUミノー111Sスエピカピカイワシ&スエキンキライワシが出来るまで。

 

前回の続きです。スエピカピカイワシと、スエキンキライワシのテスト中のお話です。

 

この時はとある壁の周りが釣れていました。大規模な壁なので、端から端まで流せば半日便はそのポイントだけで終わりにできるほどの長い壁です。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2020/05/07

 

サンプルが届いて、初めて釣りをした日に釣れたのは、スエピカピカイワシばかりでした。イワシがベイトになっていることは明らかなエリアだったので、スエピカピカイワシをセレクトして、壁に向かって投げると想像以上に簡単にバイトしてくれます。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2020/05/07

 

ナチュラルカラー寄りのカラーだけど、ナチュラル過ぎないアピール要素を持たせたカラーがスエピカピカイワシです。お客さんのルアーと比べてもバイトが明らかに多い事から、スエピカピカイワシについては、良いものが出来たとこの時確信しました。スエピカピカイワシでかなりいいペースで釣れていたので、スエキンキライワシも釣れないかと投げてみると驚くほどに釣れません。バイトがなくなるのです。この時はかなり動揺したのを覚えています。結構いいペースで釣れてたのに全然釣れなくなるんですから、そりゃあせります。

 

前日かなりその壁が釣れたので、次の日ももちろんその壁に向かいます。でも前日は壁に向かって投げるだけでシーバスが釣れてくれたのですが、この日は全くバイトがありません。おかしい。このエリア終わっちゃたのか?

 

しばらく釣りをして前日と明らかに違う変化に気付きます。それは潮の色です。前回よりも茶色く濁っていました。夏っぽい潮というか赤潮っぽい色の潮です。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2020/05/07

 

あまりにもバイトがないので、壁に向かって投げるのを止め、壁沿いを通すようにして見ます。するとこれが大当たり。面白いようにバイトしてくるのです。

 

この時は明らかにスエキンキライワシの方が反応が良くなります。もともとのカラーの狙いは、澄み潮はスエピカピカイワシ、濁り潮はスエキンキライワシと思って作ったカラーだったので、狙い通りに反応してくれた事にとても興奮したことを覚えています。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2020/05/07

 

潮が澄んだ日はスエピカピカイワシで壁に向かって投げる、潮が濁った日はスエキンキライワシを壁沿いを通すように投げる。このパターンが日替わりで訪れます。僕のもとにサンプルが届いたときには、すでに季節は梅雨でした。

 

雨が降ったり晴れたりを繰り返すことで、毎日潮の色が変わるのが梅雨時期の特徴です。日替わり、日によっては時間で変わる潮の色の変化で、カラーで魚の反応が明らかに変わるという検証が何度も出来て、自分自身で作ったものの、ドンドンカラーに対する信頼感が高くなっていったことを覚えています。

 

この、毎日潮色が変わる期間という最高のテストを経てスエピカピカイワシとスエキンキライワシは誕生しました。この時の経験があるから、僕のオリカラ2色については、潮色に対するカラーセレクトに自信をもってお客様に説明できます。

 

スエピカピカイワシとスエキンキライワシを使い始めて、もうそろそろ1年が経とうとしています。狙い通りといえば狙い通りですが、ここまで釣れ方が反対になるというか、自分でも驚くほどに片方が釣れるときは片方が釣れないとなる、相反するカラーが出来たと思っています。1年使い続けて本当にそう思います。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2020/05/07

 

これは商売抜きにスエピカピカイワシとスエキンキライワシは二色を必ずそろえて欲しいと思います。2色あればミノーが釣れる状況であればほとんどの状況に対応できるように意識して作ってあります。青物にもフラットフィッシュにも使えるミノーですので、この機会に是非揃えてみてください。

HU-Minnow111S