HIDEUP Blog 須江一樹

東京湾マゴチ春のハイシーズン後半戦!強風時のアクションのコツ

2022-06-01 18:52:17

スタートが遅れ気味ではありましたが、始まってからは概ね好調な東京湾マゴチ。釣れ続いてはいますが、そこは東京湾のマゴチ。やはり個人差と日によって釣果のムラがかなり出ているのも正直なところです。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2022/06/01

裏っ側フッキングでちょっと見えづらいですがスタッガーオリジナル3.5 シルバーシャッドG!

 

この日はこちらのお客さまがアタリを圧倒的に出していました。ズル引きに近いリフト&フォール。のーんびり動かしてると当たる感じです。ワームももちろんですが、アクションももちろん大事。アクションはズル引きかリフト&フォールのどちらかで、リフト&フォールの場合は高くリフトした方がいいのか低くリフトした方がいいのか、もしくは跳ねさせるようにリフトする方がいい場合もあります。

 

正直こればかりはその日その日でアクションが違うので、当日の状況に合わせるしかないというのが本音なのですが、基本的には光量が多い日はリフト高め、光量が少ない日はリフト低め、もしくはズル引きがいいと思っています。

 

スタッガーワイドホグ3.3 グリパンペッパー/ブルーF!

 

アクションとかそういう前にそもそも釣りにならないよって日もあります。風が吹いちゃった日です。基本的に凪なら凪なほどマゴチは釣りやすい魚だと思っています。逆にいうと風が吹けば吹くほどに釣りづらい魚です。とはいえ風がない日を狙って釣りに行ける訳でもないので、風が吹いてる中でどうにか釣るしかありません。

 

一つの解決法としては風裏で釣りをすることです。風が入らない釣りがしやすい場所で釣りをする、これはガイドとしての選択かもしれませんが、風が吹いた時の解決法の一つです。上の写真の魚は風裏に入ってリフトアンドフォールで釣りました。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2022/06/01

スタッガーワイドホグ3.3 チャートグリーンゴールドF!

 

もう一つの解決法としては風が吹いている中で成立するアクションで釣るという選択肢です。こちらの方が少しアングラー側の難易度としては高くなりますが、釣りを成立させることが出来ればこちらの方が釣れる可能性は高いです。

 

釣りを成立させるポイントとしては、まず40g以上の重めのジグヘッドを準備しておくということ。基本的に風が早くなると船が流されるのが早くなるので、底取りが難しくなります。しかしガイド船がよく攻める10m以浅のシャローであれば40gあれば底が取れないということはないはずです。底が取れていないということであれば、それはルアーを動かし過ぎているもしくは動いていない可能性が高いです。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2022/06/01

スタッガーワイドホグ4 シナモン/ブルーF!!

 

強風時の釣りのコツとしては、まず船が流れていく方向をしっかりと把握することです。流れていく方向に投げるか、その真逆に投げるかの選択肢になるのですが、流れていく方向がわからないとその判断ができません。船長に聞いてもいいですし、自分で判断してもいいのですが、必ず船が流れる方向を気にするようにしてください。

 

続いてのコツとしては、ラインをしっかりと張ることです。キャスティング時にフェザリング、もしくはサミングをしっかりと掛けて、着水時にラインが張った状態で、ライン張り気味のフリーフォールをして底を取るようにしましょう。ラインを張った状態からフォールさせれば、着底がわかりやすいはずです。また張ったラインをしっかり見るようにしてください。ラインを見てルアーがどこにあるかをしっかり把握することで強風時に釣りが成立させることができます。

 

hideup 須江一樹 ブログ写真 2022/06/01

スタッガーオリジナル3.5 チャートオレンジBF!

 

着底したらアクション開始ですが、強風時は凪の時に比べて、船が流れる方向(進行方向)にキャストした場合はアクションの強さと早さが倍、船が流れる方向と逆(進行方向と逆)に投げた場合のアクションの強さは、半分以下でアクションするようにしてください。底が取れないという現象は、進行方向にルアーを投げてアクションが遅すぎるか、進行方向と逆に投げてアクションが早すぎる場合に起きます。

 

進行方向に投げた場合は、グルグル!とかなり早めにリールを回転させてルアーをリフトして、リトリーブを止めてテンションフォールさせます。メリハリが重要で巻くときは高速で、止めるときはピタッと止めないと着底がわかりません。

 

進行方向と逆に投げた場合は、ハンドル1/2回転以下で優しくリフトさせます。船が引っ張る力が追加されてしまうので、グルっと強めにアクションしてしまうとルアーが浮き過ぎてテンションフォールさせようと思っても着底せずに浮き上がり続けてしまいます。

 

いずれの方向に投げるにしても重要なことは、ルアーがどこにあるかを把握しながらアクションをし続けるということです。自分の正面にルアーを置くようにして、どこにルアーがあるかを感じながらアクションすることで、強風時でも釣りを成立させることができます。

 

もちろん危険なほど吹いてきたらそもそも釣りどころではないので限度がありますが、強風時に釣りができる準備とアクションが出来れば日を選ばず安定的に釣果が出せるようになるはずですので、強風の日に当たってしまったら今回書いたことを少し気にしてアクションするようにしてみてください。

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