既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、先に行われたWBS第3戦2daysの1日目に、私の操船ミスでパートナーと共に落水しました。
皆さまに多大なご心配、ご迷惑をお掛けし大変申し訳ありませんでした。
そして何よりパートナーとして組ませて頂だいたケビンショート氏を危険な目にあわせてしまったことを考えると胸が痛み仕方ありません。
ケビン氏に怪我が無かったことが、状況を考えると不幸中の幸いでしかないのですが何よりの救いです。
試合2日目の終わりに、ケビン氏と今回のアクシデントのことについて選手の皆さんの前で説明する機会を頂いたのですが、落水の原因については、記憶が曖昧だった部分もあったため詳しくお話しできていなかったのでここに書かせていただきます。
大会1日目のスタート後、風は殆ど無かったため、全開走行でポイントに向かっていました。しばらくして、50mから100m先に別の選手の船が走っており、その選手が右寄りに向かって行くことがわかったので、引き波をかわして左から抜こうと考えて、スピードを落とさず波をジャンプし着水したところでバランスを崩し立て直せず左に半回転スピンする形で遠心力で身体が船外に投げ出されました。
これは100%私の慢心が原因です。霞ヶ浦でバスボートに乗り始めて約5年。トーナメントは勿論、荒れている中も走ることも少なくなく、無意識にバスボートで走行することが危険と隣り合わせだという感覚が薄れていたと思います。また、当日はゲストを乗せているということもあり冷静を欠き、引き波を超える時のトリムがいつもより高めでスピードも出ていたと思います。本当に反省しかありません。
また、ここからはWBSの会場でもお話しさせていただいた事となりますが、落水後、2人が任意で腰巻とダブルで併用着用していた米国マスタング社のライフジャケット(非桜印/肩掛け)は作動しましたが、ケビン氏の腰巻ライフジャケットは作動しませんでした。
船に上がった直後から、ケビン氏は取り乱す事なく、ライフジャケットの性能の大切さを皆に伝えようと言っておられました。
マスタング社のライフジャケットはアメリカではかなり厳しい規格をクリアしており、今回SDG-marine様より選手に貸出されていたものはエリートシリーズというものなのですが、水圧感知式のため湿気などによる誤作動が殆どなく水中でのみで開き、顔が上になるように設計されていることが最大の特徴で、ケビン氏も絶対の信頼を持っているため、大切な命の為に是非みなさんにも桜印のものと併用で装着してほしいと訴えておられました。
今回、張本人にである私がどういう立場でこの事をどう書くべきか、そもそも書くべきなのかしばらく悩み時間が経ってしまい申し訳ありませんでした。色々な方の後押しもありここに書かせていただきました。
今後は誰よりも安全に配慮し行動で示します。
あらためてこの度はご心配とご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。